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7月24日(日)
仙台市民会館 第一会議室にて
「これって、ハラスメント?―職場のハラスメントと解決法―」を開催致しました!
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
職場において、パワハラやセクハラ、マタハラなどがあっても、当事者自身もどこからがハラスメントなのか分かりづらいし、職場内で声をあげづらいため問題として表面化しづらいです。また、実際にハラスメント問題に直面したとき、どう対処すればいいのか分からなくなることも多いのが現状です。
そこで、日本労働評議会の顧問弁護士である指宿昭一弁護士をお呼びしてハラスメントをテーマにした講演会と、講演会終了後には個別労働相談会を行いました。
◇講演会プログラム
第一部 講演「職場のハラスメントと対処法」
講師:指宿昭一弁護士
第二部 対談「ハラスメント被害を労働組合に相談したら~南東北春日リハビリテーション病院分会の取組み~」
指宿昭一弁護士、当事者の40代男性職員
第一部の講演では、指宿昭一弁護士よりハラスメントの定義やその法的基準、そしてその対応や問題解決への手続き、そこにおける相談窓口としての労働組合の意義などについて、具体事例も交えながら講演していただきました。
第二部の対談では実際に職場でハラスメントを受けた男性職員に出演いただき、ハラスメントを受けてなぜ労働組合(労評)に加盟したのか、実際にハラスメントの被害にあったり労働者としての権利を侵害されたりした労働者に訴えたいことなどをお話いただきました。
当事者の実体験から、一人ではなく労働組合として問題に向き合うことの心強さ、諦めないことの大切さなどを語っていただき、心を動かされた参加者の方もいたようです。
講演会、対談後の質疑応答では、参加された方から多くの質問をいただきました。「ハラスメント」が、労働者の皆さんにとって身近であり、関心の高いテーマであることが伺えました。
▲講演会の様子
日本労働評議会 宮城県本部では、今後も労働者の皆さんの悩みに寄り添った講演会や企画を行っていきたいと考えております。なお、次回の講演会は、10月30日(日)を予定しております!詳細は決まり次第、またお知らせします(^^)
また、日本労働評議会 宮城県本部は、随時労働相談を受け付けております。いつでもお気軽にご連絡ください。
*お問い合わせ先*
TEL/FAX 022-272-5644
Mail rouhyomiyagi@yahoo.co.jp
【事件の概要】
2021年4月6日、男性職員は事務局長と事務長から、女性職員よりパワハラの訴えがあることを告げられました。しかし、男性職員には正当な業務の範囲内の指導・助言以外に思い当たることがなく、適正な調査を求めましたが、はじめからハラスメントとして決めつけられ、正確な聞き取りも行われませんでした。
そして、事務局長は、周りの職員に、男性職員がハラスメントを行ったとわかるように、朝礼で嫌がらせの発言を繰り返しました。
そこで、4月27日、男性職員は事務局長の発言もハラスメントにあたるのではないかと、病院に訴えました。
すると、7月1日、病院側は男性職員を石川町にある(デイサービス施設)「リハデイ石川」に異動するよう内示し、男性職員は、嫌がらせの人事異動だと認識し、異動を保留しました。なお、病院側は異動の理由を十分に説明せず、団体交渉ではハラスメントを理由とした異動と言いながら、のちには別の理由を出すなど、二転三転し、その説明は破綻していました。
7月16日、男性職員は弁明の機会も与えられないまま、女性職員からのパワハラの訴えに基づく就業規則違反があったとして譴責処分を受けました。しかも、何がパワハラなのか一切事実認定はなかったのです。さらに、男性職員が事務局長を訴えたハラスメントについては本人の聴取さえ行われないまま、ハラスメントはなかったことにされました。
そこで、男性職員は合同労組である日本労働評議会に加盟(7月30日)し、その後、何度かの交渉を行ってきました。団体交渉では、懲戒処分の撤回、人事異動の撤回を求め、病院側はいずれも認める方向で交渉が進んでいました。病院側としても手続きに瑕疵があったことなどから処分などを撤回し、遺憾の意を示し、一定額の解決金を支払うことを解決案として提示していました。
しかし、2022年2月4日、団体交渉では解決に至らず、交渉は決裂し、本件提訴へ踏み切ることとなりました。
そこで、今回提訴することにより、病院としての責任、事務局長の責任を明らかにし、処分の無効やハラスメントに対する損害を求めます。ただし、その本意は、働きやすい職場を作ることです。